SSブログ

「パンが食べたい」って!

「あのね、○○○さん(父の名前)が、パンが食べたいって言うんだよ」
朝起きてすぐに、パパが私に言うんです。

○○○さんと言うのは、10年前に亡くなった私の父です。
その父が、パパの夢枕に立って「○○君(パパの名前)、パンが食べたいんだよ」と言ったそうなんです。
その話を聞いて、私はビックリ。
ビックリした理由は、父がパパの夢枕に立ったという事(何でパパなの?という疑問)と、パパが夢枕に父が立ったという話をしたから。
何故なら、パパは夢を見たとしても覚えていなく、「自分は、夢を見たこと無い」と言いつずけて来た人だから。
そのパパが、夢枕に私の父が立った何て言うと、亡くなった人が夢枕に立つって本当なのかななんておもたり・・・

夢枕に立たれたパパ自身も、父に言われた事を覚えていた自分にビックリしていました。

だからでしょうか。
「パンを、買って来なくちゃ」なんて。

我が家には、仏壇と言うものはありませんが、亡くなったKenの遺骨の隣に父の写真を起き、毎日Kenにはお水と好きだったお菓子をお供えし、父にもお茶とKenと同じお菓子をお供えしています。
時々、お菓子ではなくクロワッサンをお供えしたりするので、何でわざわざパンのリクエストするのか不思議でした・・・が、わかったんです。

私は、パンが食べたいという父に、いつもの様にクロワッサンを買うつもりでいましたが、一緒に買い物へ行ったパパは「○○○さんが食べたいって言ったパンて、握りこぶしくらいの大きさでフランスパンくらいのかたさのパンなんだよ」って言うんです。
「そんな、詳細に言ってたの?」と聞くと、「そうだよ」と。

残念なことに、父が食べたいと言ったパンは見つからず、少々柔らかめですが握りこぶしぐらいの大きさのくるみパンを買い父にお届けしました。


さて、パンが食べたいのは良いけれど、何で父は娘の私の所に夢枕に立たずパパだったのか。

それは、私が怖がりだから。
私は、怖がりなんですが、父がまだ元気な時から「亡くなったら、絶対私の所へは出て来ないでね。親でも、きっと驚いちゃうから」と言いつずけていたんです。

だから、きっと約束を守ってくれているのでしょう。

そして、パパはとても優しい。
父が亡くなってから、いつも私を助けてくれ、御墓参りに行くと丁寧にお墓のお掃除をしてくれます。
お休みの朝は、私より先にお湯を沸かし父にお茶を入れお供えをしてくれます。
だから、父もパパにお願いしたのかもしれません。

それにしても、父がパンを食べたがるなんて想像もしてませんでしたが・・・

あっ、確か父はアンパンが好きだと母が言ってた様な。
フランスパンの生地の中に、アンコが、入っているパンがありますが・・・それが良いのかな?
今度は、そのパンを買ってみましょう。




nice!(11)  コメント(8) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。